【鹿児島市】桜島の噴火活動が再び活発化する可能性があるという見解がまとめられたそうです。
火山噴火予知連絡会は2020年12月23日に開かれた定例会合で、桜島の火山活動について一時的に噴火活動が低下する傾向が見られるものの、火山ガスの放出量が増えていることなどから「南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化する可能性がある」とする見解をまとめたそうです。
桜島の南岳山頂火口では、爆発的な噴火が今年6月に16回発生しましたが、7月0回、8月1回と減少する傾向が見られているとのことです。
しかしその一方で、火山ガスの放出量は8月以降増える傾向にあり、10月は1日当たり2200トンから6600トンが観測されるなど、非常に多い状態になっているそうです。
また、姶良カルデラの地下深くにあるマグマだまりには、去年9月以降マグマの蓄積が続いているとみられているようです。
これらのことを総合的に判断し、火山活動が活発化する傾向は緩やかながらも続いているとして噴火活動が再び活発化する可能性があるとする見解をまとめたということです。
気象庁は「入山規制」の噴火警戒レベル「3」を継続するとし、南岳山頂火口と昭和火口からおよそ2キロの範囲で、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけているそうです。